もくじ
ポジポジ病とは?
ポジポジ病とは、FXで根拠なく頻繁に取引してしまう心理状態です。
チャンスがないのに「今買えば儲かるかも」と衝動的にエントリーし、損切りを繰り返します。
特に初心者に多く、資金を減らす大きな原因となります。
ポジポジ病の主な原因
1. 利益を逃したくない(FOMO)
相場が動くと「チャンスを逃したくない」と焦り、無理にエントリーします。
「あの時買えばよかった」という後悔が衝動を駆り立てます。
2. 損失を取り戻したい
負けると「すぐに取り返したい」と感情的になり、根拠のない取引を重ねます。
これがさらなる損失を招く悪循環に。
3. 暇な時間が敵
チャートをずっと見ていると、退屈から無駄なエントリーをしたくなります。
待つことが苦痛に感じ、衝動的な取引が増えます。
4. 取引ルールの欠如
明確なルールがないと、勘や感情でエントリーしてしまいます。
ルールがないため、どのタイミングで入るべきか判断できません。
5. 取引が楽しい・依存状態
取引の刺激が楽しくなり、ギャンブル依存症のようになる場合も。
ポジションを持っていないと落ち着かない状態になります。
6. 過信や強欲
連勝すると「自分は天才」と過信し、根拠なくエントリー。
もっと稼ぎたい欲が無駄な取引を増やします。
ポジポジ病の症状
- 根拠のないエントリーが増える
- 損切りを繰り返し、資金が減る
- 常にポジションを持っていないと不安
- チャートを頻繁にチェックしてしまう
- リスク管理が甘くなり、損失が拡大
- 往復ビンタ(買って損切り、売ってまた損切り)を繰り返す
ポジポジ病を克服する5つの具体策
1. 明確なトレードルールを設定
エントリー条件、損切り・利確ライン、通貨ペア、取引時間帯を明確に決めます。
例: 「ドル円、夜9時~11時、移動平均線クロスで0.01ロットエントリー」。
ルールを紙に書き、取引前に必ず確認。
2. トレード日誌をつける
エントリー理由、結果、心理状態を記録。
振り返りで無駄な取引の原因を分析し、改善につなげます。
例: 「焦ってエントリー→損切り。次はルールを守る」。
3. チャートを見る時間を制限
1日2回など、チェックする時間を決めます。
アラート機能(例: ライン到達で通知)を使い、相場に張り付かない。
例: 「東京市場オープン時のみチェック」。
4. 資金管理を徹底
1回の損失を証拠金の2%以内に設定。
口座資金を減らし(例: 10万円→2万円)、大損を防ぎます。
損失が一定額に達したら取引を停止。
5. 予約注文で感情を排除
OCO注文(利確・損切り同時設定)やIFO注文を活用。
エントリー後チャートを閉じ、過度な監視を避けます。
例: 「120円で買い、125円利確、115円損切り」。
ポジポジ病を予防する習慣
- 長期視点を持つ: 短期間で大儲けを目指さない。数か月単位で考える。
- ロットを下げる: 小さいロットで感情を抑える。例: 0.01ロットで取引。
- トレード以外に時間を使う: 運動や趣味でチャートから離れる。
- SNSの影響を避ける: 他人の成功話に惑わされない。
- 定期的に休む: 週1日はトレードをしない日を作る。
海外サイトから学ぶポイント
海外ではポジポジ病を「Over-Trading」と呼び、以下を強調:
- メンタル管理: プロスペクト理論(損失回避バイアス)を理解し、感情を制御。
- 成功体験の重要: ルール通りの取引で勝つ経験を積むと、衝動が減る。
- 環境を変える: トレードアプリをアンインストールし、取引環境を制限。
これらは日本の対策とも一致し、普遍的な解決策です。
まとめ
ポジポジ病はFX初心者の大敵ですが、ルール設定、日誌記録、資金管理、予約注文で克服可能。
チャートから離れ、冷静さを保つ習慣を。
待つことがFXの仕事。優位性の高い局面だけを狙えば、勝率は上がります。